- 偏差値で少しでも上の大学を目指す競争は、大学に入っても終わりません。就活で、また同じレベルの人たちと比べられます
- 高校を出たら日本の大学へ行く道のほかに、筆記試験のない台湾の大学という入り口があります
- 偏差値40前後の私立大学を考えていた高校生が、この入り口から台湾の私立大学に進みました。弊社の代表です
- 挑戦したい、変わりたいと思っていない子には、この道は向きません
- 迷ったら、親子で一度、相談に来てください
高校を出たら、日本の大学に行く。ほとんどの家庭で、これは当たり前の前提です。そして、どうせ行くなら少しでも上の大学を、と考えます。親として自然な願いだと思います。
ただ、社会に出たことのある人なら、この続きを知っているはずです。
僕は台湾の大学への出願を手伝っている、台湾留学のエージェントです。売る側の人間なので、台湾を勧めます。
競争の中で一つ上を目指す以外に、別の入り口から入る道があります。
受験の競争は、大学に入っても就活で続きます
偏差値で一つ上の大学に入れたとします。そこで競争は終わりません。上には上がいます。就活では、同じ大学、同じくらいの大学の学生と、また横並びで比べられます。大学に行く一番の目的が就職なら、この競争の中にずっといても、先が見えません。
日本の大学を出た学生は、卒業するときにほとんど横並びです。面接で話す内容も似てきます。入るまでが一番大変で、入ってしまえば大半はアルバイトとサークルです。
競争を降りるとは、別の入り口から入ることです。
99%の人が並ぶドアと、もう一つのドア

『サードドア』という本があります。成功には3つの入り口がある、という話です。1つ目は、99%の人が並ぶ正面のドア。2つ目は、お金や特別な立場がある人だけが使えるドア。3つ目は、誰も教えてくれないもう一つのドアです。
これを高校生の進路に当てはめると、こうなります。1つ目のドアは日本の大学です。周りを見ても、ほとんどの人が当たり前のようにここへ並びます。2つ目のドアは、欧米の大学に4年間行くこと。学費と生活費で、多くの家庭には手が届きません。
3つ目のドアが、台湾の大学です。日本人が台湾の大学に出すときは、外国人の枠で出します。この枠には、日本のような筆記試験がありません。高校の成績、語学の資格、志望理由と学習計画の書類で決まります。
偏差値40前後の私立大学のパンフレットを、僕は取り寄せていました

これは2015年10月、高校2年のときの僕のスマホの画面です。日本の私立大学を、偏差値の一覧で調べていました。並んでいる数字は42、38。本気でこういう大学に行こうと思って、パンフレットも取り寄せていました。
高校3年のときは体育のコースで、評定は3.0。英語も中国語も話せませんでした。

ただ、ずっと思っていたことがあります。敷かれたレールにそのまま乗りたくない。このまま適当に入れる大学に入って、近くの会社に入って、年収400万円くらいで定年まで働く。それは嫌だ、と。
結果として、僕は台湾の私立大学、淡江大学に入りました。QS世界大学ランキング2027で、淡江大学は1201〜1400位です。日本の明治大学は1401位以下でした。
台湾の大学が日本でいうとどのくらいかは、台湾の大学の偏差値早見表にまとめました。
「降りるのは逃げ」と言われたら
台湾に行くと言うと、「競争から逃げただけだ」と言う人がいます。僕は逆だと思います。周りに合わせて、なんとなく日本に残るほうが、よほど逃げです。
お金も、言い訳になりません。台湾の大学の学費は年およそ50万円で、寮や郊外の一人暮らしなら、4年間の総額はおよそ500万円です。日本で私立大学に通いながら一人暮らしをすると、およそ1,000万円かかります(台湾留学の費用ガイド)。
僕は日本学生支援機構の奨学金を借りて行きました。海外の大学に進む人も借りられる制度で、申し込みは高3のうちに高校で予約します(台湾留学の奨学金ガイド)。台湾では留学生も、週20時間までならアルバイトができます。
親を説得したときも、僕はお金の話から逃げませんでした。中国語と英語ができるようになれば、就職先の幅が広がる。そのときに返すから、まずは自分に投資してほしい。そう伝えました。
中国語と英語と専門分野を身につけて卒業すれば、日本に帰って就活をするときも、海外大学の卒業生として、横並びの学生とは違う場所から勝負できます。台湾の大学を出た日本人の就職先は台湾で学んでTSMCに就職するでも書きました。
日本にいて、このまま何にもならないなら、一発逆転のチャンスがある台湾に賭ける。高校生の僕は、そういう気持ちで台湾留学を決めました。
挑戦したい、変わりたいと思っていない子には勧めません
ここは、はっきり書いておきます。何かに挑戦したい、変わりたいと思っていない子には、この道は向きません。
留学は簡単なことではありません。最初の1年は、言葉も授業もうまくいきません。だからこそ、行く価値があります。そこに魅力を感じないなら、日本で楽に過ごしたほうがいい。僕は本気でそう思っています。
逆に、今の成績に自信がなくても、「このままでは嫌だ」と思っている子は、台湾の環境で勉強が続きやすいです。周りが当たり前に勉強する環境に入ると、流されやすい子ほど、その流れに乗って勉強を続けます。向き不向きの線引きは台湾留学はおすすめしない?に詳しく書きました。
親にできるのは、入り口を見せるところまでです

台湾留学に来る生徒の多くは、最初のきっかけを親が作っています。「こういう道もあるみたいだけど、どう?」と親が紹介して、子どもが説明会に来て、そこから自分で調べ始める。この流れがとても多いです。
ただ、うまくいかないのは、親が全部やってしまうケースです。台湾留学は、親元を完全に離れて自立することです。入り口は親が見せてよくても、そこから先は子ども自身に決めさせてください。
話すときは、頭の中だけで考えず、親子で紙に書いてください。
確認1: 今の進路のままで、子どもは4年後の自分に納得できそうですか。 偏差値で選んだ大学に行く理由を、本人が1行で書けるかを見てください。
確認2: 子どもに「変わりたい」という気持ちがありますか。 なければ、今は台湾を勧めないでください。
確認3: お金の話を、子どもとしましたか。 学費、生活費、奨学金、アルバイト。総額を親子で一度並べてみてください。
親として何をすればいいかは、保護者向けの記事にまとめています。
よくある質問
Q. 中国語も英語もできなくても、間に合いますか。
間に合います。高3の4月に中国語をゼロから始めて、入学までにTOCFL(中国語の検定)のB2まで伸びる子が、サポートしている学生の半分近くいます。
Q. 日本の大学を目指しながら、台湾も考えることはできますか。
できます。台湾の大学は基本的に日本の大学と併願でき、合格後に入学保証金を納める必要がない大学がほとんどです。総合型選抜を受けている人は、準備した志望理由書がそのまま役立ちます(総合型選抜と台湾の大学は併願できる)。
Q. 台湾の大学を出て、日本で就職できますか。
台湾の大学を出た日本人は、日本で就職する人が圧倒的に多いです。
競争の中で一つ上を目指すか、別の入り口から入るか
偏差値で一つ上の大学を目指すことが、悪いわけではありません。日本の大学で学びたいことがはっきりしている子は、その道を行けばいいと思います。
僕の高校の同級生は、今になって「台湾に行っておけばよかった」と言います。迷ったまま止まるのが、一番もったいないです。
弊社は、話を聞いて本当に力になれると思ったときだけ提案します。台湾という入り口が、お子さんに合うかどうか知りたい方は、親子で相談に来てください。




