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台湾留学101センター
進路の考え方

偏差値40の大学に行く意味はあるのか|受験の競争を降りて台湾へ進んだ話

偏差値40の大学に行く意味はあるのかと悩む保護者へ。受験の競争は、大学に入っても就活で続きます。偏差値40前後の大学を考えていた高校生が、筆記試験のない台湾の大学に進んだ実話から、競争の外に出る道と向かない子の線引きまで。

新良 理輝約6分
偏差値40の大学に行く意味はあるのか|受験の競争を降りて、台湾の大学へ進んだ話(記事サムネイル)|台湾留学101センター
この記事の要点
  • 偏差値で少しでも上の大学を目指す競争は、大学に入っても終わりません。就活で、また同じレベルの人たちと比べられます
  • 高校を出たら日本の大学へ行く道のほかに、筆記試験のない台湾の大学という入り口があります
  • 偏差値40前後の私立大学を考えていた高校生が、この入り口から台湾の私立大学に進みました。弊社の代表です
  • 挑戦したい、変わりたいと思っていない子には、この道は向きません
  • 迷ったら、親子で一度、相談に来てください

高校を出たら、日本の大学に行く。ほとんどの家庭で、これは当たり前の前提です。そして、どうせ行くなら少しでも上の大学を、と考えます。親として自然な願いだと思います。

ただ、社会に出たことのある人なら、この続きを知っているはずです。

僕は台湾の大学への出願を手伝っている、台湾留学のエージェントです。売る側の人間なので、台湾を勧めます。

競争の中で一つ上を目指す以外に、別の入り口から入る道があります。

受験の競争は、大学に入っても就活で続きます

偏差値で一つ上の大学に入れたとします。そこで競争は終わりません。上には上がいます。就活では、同じ大学、同じくらいの大学の学生と、また横並びで比べられます。大学に行く一番の目的が就職なら、この競争の中にずっといても、先が見えません。

日本の大学を出た学生は、卒業するときにほとんど横並びです。面接で話す内容も似てきます。入るまでが一番大変で、入ってしまえば大半はアルバイトとサークルです。

競争を降りるとは、別の入り口から入ることです。

99%の人が並ぶドアと、もう一つのドア

高校を出たあとの3つのドア(台湾留学101センター)。『サードドア』の考え方を高校生の進路に当てはめた図=1つ目のドアは日本の大学(99%の人が並ぶ正面のドア・偏差値で一つ上を目指す競争・入ったあとも就活で同じレベルの人と比べられる)。2つ目のドアは欧米の大学に4年間(限られた人だけが通るドア・学費と生活費が重く多くの家庭には手が届かない)。3つ目のドアは台湾の大学(誰も教えてくれないドア・外国人の枠で出す・日本のような筆記試験がない・高校の成績と語学の資格と志望理由と学習計画で決まる)。降りるとは、別の入り口から入ること(図解)
進路の3つのドア

『サードドア』という本があります。成功には3つの入り口がある、という話です。1つ目は、99%の人が並ぶ正面のドア。2つ目は、お金や特別な立場がある人だけが使えるドア。3つ目は、誰も教えてくれないもう一つのドアです。

これを高校生の進路に当てはめると、こうなります。1つ目のドアは日本の大学です。周りを見ても、ほとんどの人が当たり前のようにここへ並びます。2つ目のドアは、欧米の大学に4年間行くこと。学費と生活費で、多くの家庭には手が届きません。

3つ目のドアが、台湾の大学です。日本人が台湾の大学に出すときは、外国人の枠で出します。この枠には、日本のような筆記試験がありません。高校の成績、語学の資格、志望理由と学習計画の書類で決まります。

偏差値40前後の私立大学のパンフレットを、僕は取り寄せていました

2015年10月、高校2年のリッキーが調べていた日本の私立大学。スマホで見ていた偏差値の一覧(42や38などの数字が並ぶ)と、取り寄せた大学のパンフレットの表紙(大学名はぼかしています)|台湾留学101センター
2015年10月、高校2年の僕が調べていた日本の大学(大学名は伏せています)

これは2015年10月、高校2年のときの僕のスマホの画面です。日本の私立大学を、偏差値の一覧で調べていました。並んでいる数字は42、38。本気でこういう大学に行こうと思って、パンフレットも取り寄せていました。

高校3年のときは体育のコースで、評定は3.0。英語も中国語も話せませんでした。

高校時代のリッキー。説明会で見せているスライド「僕は台湾留学に行って人生が180度変わった」=生徒指導2回・体育は週に6時間・数学は週に0時間・中国語も英語も全く話せなかった|台湾留学101センター
高校時代の僕。説明会で毎回見せているスライドです

ただ、ずっと思っていたことがあります。敷かれたレールにそのまま乗りたくない。このまま適当に入れる大学に入って、近くの会社に入って、年収400万円くらいで定年まで働く。それは嫌だ、と。

結果として、僕は台湾の私立大学、淡江大学に入りました。QS世界大学ランキング2027で、淡江大学は1201〜1400位です。日本の明治大学は1401位以下でした。

台湾の大学が日本でいうとどのくらいかは、台湾の大学の偏差値早見表にまとめました。

「降りるのは逃げ」と言われたら

台湾に行くと言うと、「競争から逃げただけだ」と言う人がいます。僕は逆だと思います。周りに合わせて、なんとなく日本に残るほうが、よほど逃げです。

お金も、言い訳になりません。台湾の大学の学費は年およそ50万円で、寮や郊外の一人暮らしなら、4年間の総額はおよそ500万円です。日本で私立大学に通いながら一人暮らしをすると、およそ1,000万円かかります(台湾留学の費用ガイド)。

僕は日本学生支援機構の奨学金を借りて行きました。海外の大学に進む人も借りられる制度で、申し込みは高3のうちに高校で予約します(台湾留学の奨学金ガイド)。台湾では留学生も、週20時間までならアルバイトができます。

親を説得したときも、僕はお金の話から逃げませんでした。中国語と英語ができるようになれば、就職先の幅が広がる。そのときに返すから、まずは自分に投資してほしい。そう伝えました。

中国語と英語と専門分野を身につけて卒業すれば、日本に帰って就活をするときも、海外大学の卒業生として、横並びの学生とは違う場所から勝負できます。台湾の大学を出た日本人の就職先は台湾で学んでTSMCに就職するでも書きました。

日本にいて、このまま何にもならないなら、一発逆転のチャンスがある台湾に賭ける。高校生の僕は、そういう気持ちで台湾留学を決めました。

挑戦したい、変わりたいと思っていない子には勧めません

ここは、はっきり書いておきます。何かに挑戦したい、変わりたいと思っていない子には、この道は向きません。

留学は簡単なことではありません。最初の1年は、言葉も授業もうまくいきません。だからこそ、行く価値があります。そこに魅力を感じないなら、日本で楽に過ごしたほうがいい。僕は本気でそう思っています。

逆に、今の成績に自信がなくても、「このままでは嫌だ」と思っている子は、台湾の環境で勉強が続きやすいです。周りが当たり前に勉強する環境に入ると、流されやすい子ほど、その流れに乗って勉強を続けます。向き不向きの線引きは台湾留学はおすすめしない?に詳しく書きました。

親にできるのは、入り口を見せるところまでです

親子で確かめる3つのこと(台湾留学101センター)=①今の進路のままで、4年後の自分に納得できそうか(偏差値で選んだ大学に行く理由を本人が1行で書けるか) ②子どもに「変わりたい」という気持ちがあるか(なければ今は台湾を勧めない) ③お金の話を子どもとしたか(学費・生活費・奨学金・アルバイトの総額を親子で一度並べる)。入り口は親が見せていい。その先は子ども自身に決めさせる(図解)
親子で確かめる3つのこと

台湾留学に来る生徒の多くは、最初のきっかけを親が作っています。「こういう道もあるみたいだけど、どう?」と親が紹介して、子どもが説明会に来て、そこから自分で調べ始める。この流れがとても多いです。

ただ、うまくいかないのは、親が全部やってしまうケースです。台湾留学は、親元を完全に離れて自立することです。入り口は親が見せてよくても、そこから先は子ども自身に決めさせてください。

話すときは、頭の中だけで考えず、親子で紙に書いてください。

確認1: 今の進路のままで、子どもは4年後の自分に納得できそうですか。 偏差値で選んだ大学に行く理由を、本人が1行で書けるかを見てください。

確認2: 子どもに「変わりたい」という気持ちがありますか。 なければ、今は台湾を勧めないでください。

確認3: お金の話を、子どもとしましたか。 学費、生活費、奨学金、アルバイト。総額を親子で一度並べてみてください。

親として何をすればいいかは、保護者向けの記事にまとめています。

よくある質問

Q. 中国語も英語もできなくても、間に合いますか。
間に合います。高3の4月に中国語をゼロから始めて、入学までにTOCFL(中国語の検定)のB2まで伸びる子が、サポートしている学生の半分近くいます。

Q. 日本の大学を目指しながら、台湾も考えることはできますか。
できます。台湾の大学は基本的に日本の大学と併願でき、合格後に入学保証金を納める必要がない大学がほとんどです。総合型選抜を受けている人は、準備した志望理由書がそのまま役立ちます(総合型選抜と台湾の大学は併願できる)。

Q. 台湾の大学を出て、日本で就職できますか。
台湾の大学を出た日本人は、日本で就職する人が圧倒的に多いです。

競争の中で一つ上を目指すか、別の入り口から入るか

偏差値で一つ上の大学を目指すことが、悪いわけではありません。日本の大学で学びたいことがはっきりしている子は、その道を行けばいいと思います。

僕の高校の同級生は、今になって「台湾に行っておけばよかった」と言います。迷ったまま止まるのが、一番もったいないです。

弊社は、話を聞いて本当に力になれると思ったときだけ提案します。台湾という入り口が、お子さんに合うかどうか知りたい方は、親子で相談に来てください。

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