- 後悔する人の共通点は、学力でも語学力でもやる気でもありません。「進め方」です
- 危険なのは4パターン。一度も台湾に行かないまま渡航する・家族を巻き込まず一人で決める・無料情報だけで自力出願する・分かった気のまま動かない
- 学力や中国語力は、おすすめしない理由になりません。評定2.8から国立大学に受かった生徒もいます
- 迷っている人は、記事の最後にある「3つの確認」から始めてください

台湾留学のサポートを仕事にしている僕が言うのも、変な話かもしれません。
それでも、いや、だからこそ先に言わせてください。台湾留学には、後悔する人が実際にいます。
僕はこれまで1,000件以上の進路相談を受けてきました。年間100名以上を台湾に送り出しています。人生が変わった子を、数えきれないほど見てきました。でも同時に、1年目でリタイアしてしまった子も見てきたんです。
両者を分けたものは何か。学力ではありません。語学力でもありません。ましてや、やる気の問題でもありません。
「進め方」です。
これは僕が説明会で毎回、一番熱を入れて話している部分です。きれいごとを並べて全員に「おすすめです」と言うことは簡単です。でも、それをやった先に生まれるのは後悔する留学生です。僕はそれが一番嫌なんです。だからこの記事では、後悔する人の共通点から先に、全部話します。
後悔する人の共通点は4つ

1. 一度も台湾に行かないまま、入学直前に初めて渡航する人
これが1年目リタイアの最大の原因です。まずこれだけは覚えて帰ってください。
留学を途中でやめてしまう子は、圧倒的に1年目に集中しています。そして、その多くに共通するのが「入学直前に初めて台湾の地を踏んだ」ことでした。
なぜか。考えてみてください。その子には「初めての海外生活」と「初めての大学生活」が、同じタイミングで一気に始まるんです。
言葉も文化も違う土地での生活の立ち上げ。それだけでも大仕事です。そこに、履修登録、専門用語だらけの授業、新しい人間関係という大学生活の立ち上げが、まるごと同時に乗ってくる。人生の二大イベントを同日スタートさせているようなものです。キャパオーバーになるに決まっています。

逆に、2年目、3年目まで進んだ子が中退するケースは、ほとんど聞きません。生活の基盤さえできてしまえば、あとは積み上がっていくだけだからです。
だから、サマーキャンプでも、家族旅行でも、何でもいい。渡航前に一度、台湾に行っておいてください。「初めての海外」を先に済ませておくだけで、入学時の負荷は半分になります。地味に聞こえるかもしれませんが、これが定着率を一番左右します。
2. 進路の最終判断に関わる人を、巻き込まないまま進める人
本人だけが盛り上がって、親御さんは置いてけぼり。あるいは親御さんだけが乗り気で、本人の温度が低い。
断言します。この状態で進めた話は、後から崩れます。
留学の直前になって、それまで話に入っていなかったお父さんや学校の先生が反対して、全部が白紙に戻る。僕はこのパターンを何度も見てきました。本人がどれだけ準備を頑張っていても、です。あれほどもったいないものはありません。
留学は4年間の家族プロジェクトです。あなたの進路の最終判断に関わる人を最初に全員挙げて、その人たちと一緒に検討してください。ここを最初に整理しておかないと、後で必ずズレます。親御さんがまだ不安を持っているなら、保護者向けに書いた記事を一緒に読むところから始めてください。
3. ネットの無料情報だけで、自力出願しようとする人
「情報は全部ネットにあるから、自分でできるでしょう」。
断言しますが、これが一番危険な考え方です。
理由は3つあります。まず、留学の情報は鮮度が命で、2年前の記事はもう間違っています。次に、情報が多すぎて、何が正しいか自分では判断がつきません。そして何より、自分の書いた願書が適切なのか、答え合わせしてくれる人がいない。これが一番怖いんです。
実際にあった話をします。ある学生は自力で出願して、大学に合格までしました。すごいことです。ところがビザの手続きでつまずいて、入学が取り消しになりました。翌年もう一度出願し直して、1年を失いました。たった一つのズレが、受験全体の致命傷になる。これが海外出願の現実です。
誤解しないでください。「エージェントを使え」という話ではありません。実は僕自身が、エージェントを使わず一人で台湾に渡って、出願3校が締切に間に合わなかった張本人です。だから言えるんです。自力でやるなら、答え合わせの手段だけは絶対に確保してください。エージェント選びで失敗するパターンは別の記事で正直に書きました。
4. 「分かった気」になって、実行しない人
説明会や記事で情報を集めて、全部分かった気になって、結局何も動かない。実は、この状態の人が一番多いです。
厳しいことを言います。今日やらない人は、明日もやりません。
台湾留学は日本の受験と違って、書類の準備も、語学も、出願時期の管理も、誰にも急かされないまま自分で進める必要があります。「いつか行けたらいいな」と言っている間に、出願の締切は毎年、静かに過ぎていきます。
99%の人は、台湾留学に「行かない」のではありません。知らないだけ、あるいは動かないだけです。この記事をここまで読んだあなたは、もう「知らない」側ではありません。あとは動くかどうかだけです。
「学力が低いからおすすめしない」は、嘘です
ここまで読んで、「自分は成績が悪いから、そもそも無理かもしれない」と思った人がいるかもしれません。
はっきり言います。それは思い込みです。
台湾の大学入試には、筆記試験がありません。評定・語学力・作文などの書類で決まります。日本の偏差値レースとは、戦うルールそのものが違うんです。実際、うちから半導体プログラムに出願した生徒の中には、評定平均2.8で国立大学に合格して、4年間の奨学金まで受け取った子がいます。
そもそも僕自身が、石垣島の高校で評定3.0、体育コース、生徒指導2回、中国語も英語も全く話せないところからのスタートでした。こんな僕でも行けました。だから「成績が悪いから無理」だけは、僕の前では言い訳になりません。
学力は、台湾留学をあきらめる理由にはならない。あきらめる前に、自分の成績でどこを狙えるのかを見てから決めてください。
向いている人は、こういう人です
1,000件の相談で見てきた「台湾で伸びた子」には、はっきりした傾向があります。
1. 行きたい学部がまだ決まっていない人。日本の受験に自信が持てない人。
意外かもしれませんが、相談に来る子の一番のボリュームゾーンはここです。そして、ここから人生を逆転させた子を僕は何人も見てきました。「何がしたいか分からない」は恥ずかしいことではありません。台湾は学費が年間およそ45万円と日本の私立の半分以下。「まず環境を変えて、そこから見つける」という戦い方が、現実的に成立するんです。費用の全体像は費用ガイドで全部公開しています。
2. 周りに流されやすい人。
これを弱点だと思っているなら、今日から考えを変えてください。台湾は2人に1人が大学院に進む、「みんなが勉強する」国です。流されやすい人は、勉強する方向に流されます。環境が人を変えるんです。意志の強さに自信がない人こそ、意志ではなく環境に投資してください。
3. 中国語ゼロでも、「設計」を信じて手を動かせる人。
中国語は才能の問題ではありません。設計の問題です。文法は英語と同じ語順で、漢字の約3割は日本語と意味が同じ。正しい順番で、正しい量をやれば、ゼロからでも出願に間に合います。何をどの順でやるかはTOCFL完全ガイドにまとめました。
4. 決める前に、一度台湾に触れられる人。
後悔する人の1つ目の、そのまま裏返しです。旅行でもキャンプでもいい。行って、歩いて、食べてみる。その上で「行きたい」と思えた人は、もう半分成功しています。
後悔しないための、3つの確認
僕が面談で実際に確認している順番から、自分ひとりでできる3つを渡します。紙に書いてください。頭の中だけでやらないでください。

確認1. 今の進路について、一番モヤモヤしていることを言葉にできますか。
「なんとなく不安」のまま海を渡っても、同じ不安が台湾までついてきます。一文でいい。書き出してください。
確認2. あなたの進路の最終判断に関わる人を、全員挙げられますか。
親御さん、学校の先生。この人たちを最初に巻き込めるかどうかが、後悔する人の共通点2つ目を消せるかどうかの分かれ目です。
確認3. 渡航前に、一度台湾に行く計画はありますか。
なければ、留学の申し込みより先に、台湾行きの航空券を検討してください。順番はそれで正しいです。
よくある質問
Q. 中国語が完全にゼロですが、間に合いますか。
間に合います。才能の問題ではなく、設計の問題です。うちの受講生は平均250時間、約3ヶ月で出願レベル(TOCFL A2)に届いています。一般的に必要とされる時間の3分の1程度です。詳しくはTOCFL完全ガイドをどうぞ。
Q. 成績が悪くても本当に大丈夫ですか。
筆記試験がなく、評定・語学力・作文で決まります。評定2.8で国立大学に合格し奨学金を受けた実例があります。ただし「大丈夫」と「無対策でいい」は別の話です。書類の質は合否に直結します。
Q. 卒業後の就職が心配です。
日本で英語を話せる人は約20万人、中国語は約3万人。両方話せる人は、1億人のうちたった5,000人です。この希少性は就活で確実に効きます。ただし、高年収を最初から保証する話ではありません。本気で狙える土台に乗る。それが正確なところです。
Q. 治安や台湾有事のニュースが気になります。
現地の空気は、報道から想像するものとは全く違います。僕は行くたびに「雰囲気が変わらない」ことに驚きます。財布を落としても帰ってくる国です。それでも心配は残ると思うので、保護者向けの安全の記事で数字と実態を詳しく書きました。
迷っているなら、それが正常です
ここまで読んで、まだ迷っているなら、それはむしろ健全です。この記事を読んだだけで即決する方が心配です。
でも、一つだけ。迷ったまま何もしない期間が一番もったいないです。僕の同級生たちは、みんな台湾に興味がありました。実際に行ったのは僕だけでした。10年経った今、彼らは口を揃えて言います。「あのとき行っておけばよかった」と。
台湾留学101センターでは、LINEで無料相談を受けています。僕たちは、深く話を聞いた上で「この人には価値を提供できる」と思えたときにだけ提案をします。合わないと判断したら、無理には勧めません。見送りも、正しい結論の一つだからです。
モヤモヤを言葉にするところからで構いません。相談してください。



