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通信制高校から台湾の大学へ行けるか|5名全員合格の実例と書類・高卒認定の実際

通信制高校から台湾の大学に出願できるかを、弊社の実例で答えます。通信制・高卒認定から出願した5名は全員がどこかに合格し、4名は奨学金付きです(国立3名・私立2名)。大学ごとに分かれる書類の扱い(高卒認定を正式書類として扱う大学と3年分の成績証明書を求める大学)、年2回の高卒認定の間に合わせ方、伏せて出願するリスクまで。

新良 理輝約8分
この記事の要点
  • 行けます。弊社では通信制高校・高卒認定から5名が出願し、5名全員がどこかに合格しました。4名は奨学金付きです(国立3名・私立2名。2025年と2026年の9月入学)
  • 台湾の大学は原則として筆記試験がなく、評定・語学・作文で決まります
  • 書類の扱いは大学ごとに違います(卒業証明書でよい大学、高卒認定が必須の大学、3年分の成績証明書を求める大学)。通信制の成績証明書と高卒認定の両方をそろえ、志望校に聞いて、2学科以上に出してください
  • 高卒認定は年2回です。11月に受けると結果は12月なので、国立の一次募集(9〜11月)に間に合いません。高3の8月までに取ってください
  • 通信制を伏せて出す人もいますが、弊社は勧めません。迷ったら志望校に「通信制の卒業証明書で出願できますか」と聞いてください。弊社は毎回聞いています
通信制高校から台湾の大学へ行けるか|5名全員合格の実例と書類・高卒認定の実際(記事サムネイル)|台湾留学101センター

「通信制なんですが、台湾の大学に行けますか」。面談で、何度も聞かれてきました。ネットで調べると「通信制は台湾の大学に入学資格がない」「エージェントに、通信制は紹介できないと言われた」という書き込みが出てきます。

僕は台湾留学のエージェントで、売る側の人間です。1,000件以上の進路相談を受けて、年間100名以上を台湾に送り出しています。その中に、通信制高校や高卒認定から出願した生徒が5名います。

2022年には、通信制の高校生が1人、「通信制は出願できない」と聞いて台湾を諦めました。僕はこの規則がおかしいと思って、大学に一つずつ聞き続けました。

行けた5名と諦めた1名を分けたのは、高校ではありません。「どの大学が、どの書類を受け付けるか」を、出願の前に確かめられたかどうかです。

通信制高校から台湾の大学に行けます。弊社では5名全員が合格、4名は奨学金付きです

通信制・高卒認定から台湾の大学に出願した5名の結果(台湾留学101センター・2025年と2026年の9月入学・5名全員合格・4名は奨学金付き)=N高等学校 評定4.3と評定4.9の2名は国立雲林科技大学 半導体プログラム(工業工程與管理系)に合格し学費全額免除+月1万元(約5万円)の給付付きで進学、大阪の通信制高校 評定4.0・TOEIC 550は国立台北科技大学 半導体プログラムに奨学金付きで合格し進学、高1は全日制・高2から通信制に転校 TOCFL B1は東呉大学に奨学金付きで合格し進学(元智大学にも合格)、高校中退+高卒認定+高1の成績証明書は真理大学 國際經營與貿易學系に合格(雲林科技大学 機械工程系は3年分の成績証明書がないと受け付けないと言われ見送り)。1校に断られても別の大学が受け付けるので、台湾の大学は2学科以上に出す(図解)
通信制・高卒認定から出願した5名の結果(101センター・2025年と2026年の9月入学)

- N高等学校、評定4.3。国立雲林科技大学の半導体プログラム(工業工程與管理系)に合格。学費全額免除と月1万元(約5万円)の給付付きで進学
- N高等学校、評定4.9。同じ雲林科技大学の半導体プログラムに合格。同じ奨学金付きで進学
- 大阪の通信制高校、評定4.0・TOEIC 550。国立台北科技大学の半導体プログラムに合格。授業料25%免除と月5千元の給付付きで進学
- 高1は全日制、高2から通信制に転校。TOCFL B1。東呉大学に合格して進学(第1学期の学費が半額免除)。元智大学にも合格(本人の対談
- 高校を1年で中退し、高卒認定と高1の成績証明書で出願。雲林科技大学(機械工程系)には「3年分の成績証明書がないと受け付けられない」と言われて見送り、真理大学(國際經營與貿易學系)に合格

台湾の大学は、原則として筆記試験がありません。評定と語学と作文(自伝・学習計画書)の書類で決まります。通信制の評定も、そのまま評定として見られます。通信制の4名のうち評定が分かっている3名は、4.0・4.3・4.9でした。1校に断られても、別の大学が受け付けます。だから台湾の大学は2学科以上に出します。うちでは、2学科以上出願した生徒は全員どこかに合格しています。

通信制の3年間は、時間の使い方を自分で決められます。うちの受講生はTOCFL A2まで平均250時間で届いています。その250時間を、自分で作れる。通信制は弱点ではなく、出願では有利になる材料です。

書類の扱いは、大学ごとに違います。だから、志望校に聞きます

2022年の時点では、台湾の教育部の見解は「通信制の高校を卒業しても、そのままでは台湾の大学に出願できない。高卒認定を取ること」でした。ネットに残っている「入学資格がない」という回答は、この頃のものです。

今は大学ごとに違います。認証した卒業証明書と成績証明書をそのまま受け付ける大学があり、通信教育の課程なら高卒認定を必須にする大学があり、高卒認定だけでは「3年分の成績証明書がない」と受け付けない大学があります。同じ大学でも、年によって変わります。募集要項に書いていないことがほとんどです。

だから、通信制の成績証明書(1〜3年)と高卒認定の両方をそろえて、志望校に「この書類で出願できるか」を直接聞きます。前例がない大学には、日本の通信制高校の制度(学校教育法上、全日制と同じ高校卒業の資格です)と受理できる根拠をまとめたレポートを添えて、正式に受理してもらいます。うちの5名は、全員そうやって出しました。

高卒認定は年2回です。「11月に受けたら一次募集に間に合わない」を先に知ってください

高卒認定の試験日と台湾の大学の出願時期(2027年9月入学の場合・高卒認定は2026年度)=高卒認定 第1回は出願4/6〜5/13・試験8/6〜7・結果9/1発送、第2回は出願7/21〜9/11・試験11/7〜8・結果12/8発送。国立台北科技大学の一次募集は9/1〜11/15、国立政治大学は一次9/22〜10/15・二次1/19〜3/4、国立台湾大学は一次9/29〜11/5・二次12/1〜1/19、私立(淡江・輔仁・東呉など)は2月〜6月。8月の回で取れば結果が9月1日に発送され上記の国立3校の一次募集に間に合う(出願は5月13日まで)。11月の回だと結果は12月8日で国立の一次募集は閉まっているので、二次募集と私立に出す組み方になる(図解)
高卒認定の試験日と、台湾の大学の出願時期(2027年9月入学の場合)

高卒認定は、8月と11月の年2回です。2026年度は8月6日・7日(出願は5月13日まで・結果は9月1日発送)と、11月7日・8日(出願は9月11日まで・結果は12月8日発送)です。

台湾の国立大学の一次募集は、台北科技大学が9月1日〜11月15日、政治大学が9月22日〜10月15日、台湾大学が9月29日〜11月5日です(2027年9月入学の場合)。11月に受けると、結果が発送される12月8日には国立の一次募集が閉まっています。台北科技大学のように「受験予定」で先に出させてくれる大学もありますが、政治大学のように出願時に合格証が要る大学では、一次募集を見送ることになります。うちの生徒に、11月の回を受けたため政治大学の一次募集を見送り、二次募集から出した生徒がいます。

だから、高3の8月の回で取ってください。結果は9月1日に発送されるので、上の国立3校の一次募集に間に合います。8月の回は出願が5月中旬に締まります。高2で取れれば、高3は語学と作文に集中できます。通信制に在籍したまま受けられます(受験する年度の終わりに16歳以上)。

高校で単位を取った科目は、学校が出す「単位修得証明書」で免除できます(最低1科目は受験が必要です)。英語1科目だけ受けて済んだ生徒がいます。ただし、免除をどこまで使うかは志望校が決まってから決めてください。大学によって見たい科目が違います。

合格証明書と合格成績証明書は、文部科学省に郵送で申請します。英文でも発行できます。政治大学のように英語か中国語で求める大学があるので、結果が届いたらすぐ英文で申請してください。

通信制を伏せて出願する人がいます。僕は勧めません

通信制高校の卒業証明書は、全日制とほぼ同じ書式です。「通信制」と書かれないことが多い。だから、黙って出す人がいます。「通信制とは言わない方がいい」と勧めるエージェントもあります。

大学が問い合わせれば分かります。問い合わせなければ通ります。それだけの話です。

入学してから分かれば、退学もあり得ます。4年間と学費と奨学金を、その上に置くことになります。僕はそれを生徒に背負わせたくない。

うちのやり方は、志望校の5学科すべてに「通信制の卒業証明書で出願できるか」を聞くことです。前例がない大学にはレポートを添えて、正式に受理してもらう。手間はかかります。でも合格したあとに、何も隠していない。4名全員が、そうやって合格しました。

通信制からの出願を決めたら、3つの確認を紙に書いてください

通信制高校から台湾の大学に出願するための3つの確認(台湾留学101センター)=①自分の学校が出せる書類を英文で確かめたか(卒業(見込)証明書・1〜3年の成績証明書・単位修得証明書・全日制に通った学年があればその学校の成績証明書)②志望校5学科それぞれに通信制の扱いを聞いたか(通信制の卒業証明書で出願できるか・高卒認定は要るか・認証は出願時か合格後か。要項になければ国際部門へ)③高卒認定の日程を志望校の締切と同じ表に並べたか(免除できる科目・受ける科目・試験日・結果の通知日・志望校の締切。8月の回で取れば国立3校の一次募集に間に合う)。頭の中だけでやらず紙に書き出し、大学からの返事は保存しておく(図解)
通信制から台湾の大学に出願するための3つの確認

確認1: 自分の学校が出せる書類を、英文で確かめましたか。 卒業(見込)証明書、1〜3年の成績証明書、高卒認定の免除に使う単位修得証明書。全日制に通った学年があれば、その学校の成績証明書も。発行に時間がかかる学校があります。高3の春に聞いてください。

確認2: 志望校5学科それぞれに、通信制の扱いを聞きましたか。 「通信制の卒業証明書で出願できるか」「高卒認定は要るか」「認証は出願時か、合格後か」の3点です。募集要項に書いていなければ、大学の国際部門にメールで聞きます(英語か中国語)。返事は保存しておいてください。

確認3: 高卒認定の日程を、志望校の締切と同じ表に並べましたか。 免除できる科目、受ける科目、試験日、結果の通知日、志望校の締切。8月の回で取れば、上の国立3校の一次募集に間に合います。11月の回なら、二次募集と私立に出す組み方になります。

台湾の大学は1校でなく5学科で出します。5学科の組み方は台湾の大学の選び方に、高1からの全体の流れは進学ロードマップにまとめました。

よくある質問

Q. 高卒認定があれば、通信制の卒業証明書は要りませんか。
両方そろえてください。どちらを正式書類にするかは大学で違います。両方あれば、出せる大学が増えます。

Q. サポート校に通っています。大学にはどう見られますか。
大学が見るのは、卒業証明書を出す学校(通信制高校の本校)です。サポート校の名前は書類に出ません。スクーリングやサポート校があっても、通信教育の課程として扱う大学があります。

Q. 高校を中退しました。高卒認定だけで出願できますか。
出願できる大学があります。ただし、3年分の成績証明書がないと受け付けない大学もあります(同じ書類で別の大学に合格した生徒がいます)。出す前に大学へ聞き、2学科以上に出してください。高校に在籍しているなら、卒業してから出す方が確実です。

Q. 通信制だと奨学金は不利ですか。
不利になっていません。通信制出身の4名は全員が奨学金付きです。奨学金は大学ごとの基準で、評定や語学が見られます。大学別の実額は奨学金 完全ガイドに出しています。

Q. 認証はどこで、いつまでにやりますか。
日本の書類は、台北駐日経済文化代表処で認証を受けてから台湾の大学に出します。出願時に必要か、合格後でよいかは大学で違います。志望校に聞いてください。

迷っているなら、志望校に聞くところから始めてください

通信制を選んだ理由は、人それぞれです。全日制が合わなかった子、自分のペースで学びたかった子、家の事情の子。面談で聞くと、その理由がそのまま自伝の材料になります。台湾の大学は「なぜこの大学で、何を学びたいか」を作文で見ます。通信制の3年間で考えてきたことは、書く材料として強い。

2022年に諦めた1人に、僕は今なら「聞けば道がある」と言えます。だから今、通信制で迷っている人に、5名の実例を出しています。

うちは、話を聞いて本当に力になれると思ったときだけ提案します。通信制で、志望校の扱いがまだ分からない人は、相談してください。どの大学に何を聞けばいいかまでは、その場でお答えします。

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