- TOCFLは、台湾の教育部が実施する公的な中国語の試験です。英語でいうTOEICや英検の中国語版だと思ってください
- 級はCEFR(国際基準)のA1からC2まで。台湾留学の出願ラインは、多くの大学・学科でA2からB2の間です
- 中国語ゼロからでも、正しい順番でやれば約3ヶ月・250時間でA2に届きます。一般に必要とされる時間の3分の1です
- まず「自分の志望校・学科が何級を求めているか」を先に調べてください。ゴールが分かれば、やることは決まります

「中国語がゼロだから、台湾の大学なんて無理だ」。
そう思って、この記事を開いたのかもしれません。まず、その不安を一つずつ消していきます。
台湾の大学に出願するとき、中国語の力を証明する試験がTOCFLです。読み方は「トクフル」。台湾の教育部(日本の文部科学省にあたる役所)が実施している、公的な中国語の試験です。英語でいうTOEICや英検の、中国語版だと思ってください。
僕自身、石垣島の高校を出たとき、中国語は一言も話せませんでした。それでも台湾の大学に入り、卒業しました。うちの受講生も、ほとんどが中国語ゼロからのスタートです。それでも平均で約3ヶ月、TOCFLのA2に届いています。
つまり、中国語ゼロは、台湾留学をあきらめる理由になりません。この記事では、TOCFLの級の仕組み、志望校が求める級、ゼロから届くまでの学習法、申込方法まで、順番に説明します。
TOCFLの級は、A1からC2までの6段階

TOCFLの級は、下からA1・A2・B1・B2・C1・C2の6段階に分かれています(TOCFLでの呼び方は、入門・基礎・進階・高階・流利・精通)。
とはいえ、この記号だけでは、どれくらいのレベルなのかピンとこないと思います。そこで、日本人になじみのある英検にたとえます。正確な換算ではありませんが、レベル感の目安として、A2が英検準2級、B1が英検2級、B2が英検準1級くらいだと思ってください。
台湾留学で最初に目指すのは、多くの場合A2です。日常生活の基本的なやりとりができるレベルで、ここが、中国語で学ぶ学科に出願するときの一つの入り口になります。
台湾留学の出願に必要な級は、A2からB2
では、実際に出願するには何級が必要なのか。ここが一番知りたいところだと思います。
結論から言うと、大学・学科によってA2からB2の間で異なります。 一律ではありません。たとえば師範大学の学科を見ると、A2で出願できる学科もあれば、B1を求める学科が最も多く、難関の学科ではB2が必要なところもあります。
大事なのは、「台湾留学=いきなり高い中国語力が必要」ではない、ということです。A2から出願できる道が、確かに存在します。だからこそ、志望校選びと級の確認は、セットで進めてください。あなたの成績でどこを狙えるかは、大学の選び方も一緒に読むと見えてきます。
一つ、混同しやすい点を整理しておきます。台湾の大学には、「中国語で学ぶ学科」と「英語だけで学ぶ学科(オールイングリッシュ)」があります。この記事で説明しているTOCFLが必要なのは、中国語で学ぶ学科のほうです。英語だけの学科なら、TOCFLは基本的にいりません。代わりに、英検やTOEICといった英語の検定が問われます。中国語にどうしても自信が持てない人は、英語で学べるプログラムという道も選択肢になります。
そもそも中国語は、英語よりずっと学びやすい言語です

「A2が入り口なのは分かった。でも、中国語なんて難しそうだ」。そう感じたかもしれません。ここで一つ、多くの人が誤解していることをお伝えします。日本人にとって中国語は、英語よりもずっと学びやすい言語です。理由は2つあります。
一つ目は、文法です。中国語は英語と同じ語順(主語・動詞・目的語)で並びます。しかも、英語のような動詞の変化(三人称のsや過去形など)がほとんどありません。単語を正しい順番に並べるだけで、文が作れます。
二つ目は、漢字です。中国語の漢字の約3割は、日本語と意味がほぼ同じです。ゼロから丸暗記する英単語と違って、あなたはすでに数千の漢字を知っている状態からスタートできます。読み書きで、これは大きなアドバンテージになります。
日本人が中国語を学ぶのは、まったくのゼロからではありません。もともと、有利なスタート地点が用意されているんです。
101センターなら、一般の3分の1の時間でA2に届きます

中国語がもともと学びやすいとして、では実際にどれくらいで届くのか。
一般的に、中国語でA2に到達するには約720時間かかると言われます。ところが、うちの受講生は平均でおよそ250時間、期間にして約3ヶ月でA2に届いています。一般の、およそ3分の1です。
なぜここまで短くできるのか。うちに独自のカリキュラムがあるからです。中身は大きく3つあります。
1. オンラインと現地合宿のハイブリッド。
自宅でのオンライン学習に加えて、夏休みの1ヶ月と、高校を卒業してからの3ヶ月、合わせておよそ4ヶ月、実際に台湾で合宿をします。言葉は、使う環境に身を置くほど速く伸びます。日本にいながら学ぶだけの学習とは、伸び方がまるで違います。
2. 日本語で解説した、文法動画のアーカイブ。
中国語の文法を、僕自身が日本語で一から解説した動画を約200本用意しています。すべてアーカイブに残っているので、授業に出られない日があっても、自分のペースで何度でも見返せます。
3. 座学ではなく、ネイティブと実際に話す授業。
日本の英語教育のように、ただ聞いて終わりの座学ではありません。台湾人のネイティブ講師が教え、自分で例文を作って、実際に口に出す機会をたっぷり取ります。使える中国語は、使ってはじめて身につくからです。
中国語ゼロは、才能の問題ではありません。もともと有利なスタート地点に、正しいカリキュラムが加われば、ゼロからでも約3ヶ月で出願ラインに届きます。
これは、僕がそう言っているだけではありません。実際にこのカリキュラムでTOCFLに合格した受講生が、授業をどう感じたかを、そのままの言葉で載せます。




TOCFLの申込方法と、受験の流れ
うれしいことに、TOCFLは日本国内でも受けられます。2026年度は、札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・広島・博多・那覇の9都市で、年に8回ほど実施されています(開催地や受けられるレベルは、回によって変わります)。日本の会場では、聴解と読解を紙で解く形式です。
申込は、日本語の公式サイト(tocfl.jp)から、オンラインで行います。受験料や各回の日程・会場は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。
受験の流れは、英検やTOEICとほぼ同じです。申込をして、指定された日に会場で受験し、後日スコアと級の判定を受け取ります。難しく考える必要はありません。まずは一度、自分の実力を測るつもりで受けてみるのが、一番の近道です。
ゼロから出願までの学習ロードマップ
最後に、何をどの順でやるかを整理します。中国語学習でつまずく人の多くは、この「順番」を持たないまま始めて、途中で迷子になります。
ステップ1. 発音(ピンイン・声調)を最初に固める。
ここを飛ばすと、後で必ず戻ることになります。急がば回れです。
ステップ2. 基本文法と頻出単語を、A2の範囲に絞って積む。
最初から全部やろうとしないでください。出願に必要なA2の範囲に絞るだけで、負担は大きく減ります。
ステップ3. TOCFLの過去問形式で、答え合わせをしながら仕上げる。
ここで大事なのが、答え合わせをしてくれる相手がいるかどうかです。独学で一番怖いのは、自分の弱点に自分で気づけないことです。自力でいくなら、この答え合わせの手段だけは必ず用意してください。この「答え合わせ」の重要性は、エージェントの選び方でも詳しく書いています。
よくある質問
Q. 中国語が完全にゼロですが、間に合いますか。
間に合います。才能ではなく、やり方の問題です。うちの受講生は平均250時間、約3ヶ月でA2に届いています。文法は英語と同じ語順、漢字の3割は日本語と同じ意味。正しい順番でやれば、ゼロからでも出願に間に合います。
Q. TOEICや英検は、台湾留学で使えますか。
英語で学ぶプログラムに出願する場合は、英語力の証明として使えます。私立で英語B1(英検2級・TOEIC550点程度)、国立でB2(英検準1級・TOEIC800点近く)が一つの目安です。中国語で学ぶプログラムの場合は、TOCFLが必要になります。
Q. どの級を目標にすればいいですか。
まず志望校・志望学科が求める級を調べて、それをゴールにしてください。多くはA2からB2の間です。ゴールが決まっていないまま勉強を始めると、どこまでやればいいか分からず、続きません。
Q. 独学でも合格できますか。
できます。ただし、独学で一番怖いのは、自分の答えが合っているかを確かめられないことです。過去問だけ解いて満足せず、弱点を見てくれる手段を用意してください。
中国語ゼロを、言い訳にしないでください
ここまで読んで、「自分にもできそうだ」と少しでも思えたなら、それが正解です。
中国語ゼロは、スタート地点であって、失格条件ではありません。かつての僕がそうでした。うちの受講生の多くもそうでした。違いは、才能ではなく、正しい順番で手を動かしたかどうかだけです。
台湾留学101センターでは、LINEで無料相談を受けています。「自分の志望校だと何級が必要なのか」「今からで間に合うのか」。そういう具体的なところから、一緒に整理していきます。
まずは、あなたのゴールを一つ決めるところから始めてください。


