対談の様子は動画でもご覧いただけます(約17分)
「中国語なんて、マジで何もできない。
嘘でしょ、ありえない」。
そう言って先生の提案を断っていた高校生が、1年も経たないうちに、台湾の名門・淡江大学の全英語プログラム(外交・国際関係学科)に合格しました。
4期生のゆずさんです。
もともと大学に行く気はほとんどなく、就職を考えていた彼女。
背中を押したのは、担任の先生と、ご両親、そして「まず1ヶ月だけ」と急きょ参加したサマーキャンプでした。
本人との対談から、その一歩がどう世界を変えたのかをお届けします。
この記事でわかること
まずは自己紹介から。
ゆずさんがこの秋から学ぶのは、授業がすべて英語で行われる、淡江大学の全英語プログラムです。
今日は4期生のゆずさんに来てもらいました。
よろしくお願いします。
さっそく、自分の名前と進学する大学について教えてください。
ゆずです。
今年の秋に、淡江大学に入学します。
淡江大学の、何学科?
外交・国際関係の学科で、オールイングリッシュです。
オールイングリッシュ。
全部、英語で学ぶんだね。
じつは淡江大学は、僕の出身校でもあるんですよ。
淡江大学は、台湾でも有数の規模を誇る私立の名門で、留学生が多く国際的な環境が特徴です。
ゆずさんが進む外交・国際関係学科の全英語プログラムは、授業がすべて英語で行われるため、中国語がゼロからのスタートでも挑戦できるのが大きなポイント。
英語力を生かしながら、現地で中国語も伸ばしていける進路です。
いまでこそ海外の大学に進むゆずさんですが、つい1年ほど前までは、進学すら考えていませんでした。
台湾留学を知る前は、自分の進路についてどう考えていたの?
もともと大学に行く気が、あまりなかったんです。
みんなの進路が決まっていくなかで、本気でどうしようと考えたとき、正直あまり行く気はなくて。
行きたい大学が日本になかったので、行っても遊んでしまうなと思って、悩んでいました。
むしろ、日本の大学も選択肢じゃなくて、就職しようと思っていたんだよね。
そうです。
就職しようと思っていました。
そんなときに、台湾留学のことを知ったんだよね。
担任の先生が、台湾留学を提案してくれたんです。
でも最初は本当に「いやいや、何を言ってるんですか」みたいな感じで。
中国語なんてマジで何もできないし、「嘘でしょ、ありえない」って先生にも言っていました。
絶対に無理だと思っていたのが、どうして気持ちが動いたの?
その話を両親にしたら、なんだか乗ってきてくれて。
「いいやん」って言ってくれたんです。
とくにお父さんが、いちばん背中を押してくれました。
前向きに動き始めても、不安はありました。
多くの高校生が同じように感じる悩みです。
台湾留学を決める前、いちばん不安だったことは何だった?
まずは言語ですね。
日本語しか話せなくて、中国語は勉強したこともなかったので、どうやって生きていくんだろうと。
生活習慣も全く知らなかったし、食事も自分に合わなかったらどうしようと不安でした。
その状態から、実際に台湾に行こうと決めたきっかけは何だった?
スタッフの方が101センターを見せてくれて、急きょサマーキャンプに参加したんです。
本当に急で、参加したのは前日に決まったくらいでした。
そうだったよね。
締め切り自体は3週間くらい前に終わっていたんだけど、ちょうどキャンプが次の日から始まるタイミングで、お父さんから「今からでも間に合いますか」って連絡が来て。
「すぐ来てくれるなら大丈夫ですよ」と伝えたんだよね。
はい。
キャンプが始まった3日後に、合流しました。
何もわからなかったけれど、スタッフさんがすごくサポートしてくれて、中国語も勉強できて。
自分でちゃんと台湾を見て、「思っていたよりいい国だ」と実感できたんです。
話だけ聞いていたら「まあいいかな」くらいだけど、自分で実際に1回来てみるって、本当に大事だよね。
そうですね。
台湾人がみんな優しくて、ご飯も普通に美味しくて。
「これならやっていけそう」と思えました。
多くの人が、台湾留学を「話だけ」で判断してしまいます。
でもゆずさんは、締め切りを過ぎてからでも、まず現地に1ヶ月だけ来てみるという一歩を踏み出しました。
当センターのサマーキャンプは、中国語の学習と台湾生活の体験をまとめて味わえる場。
「合うかどうかは、自分で来て確かめる」——その判断材料を、低いハードルで提供しています。
サマーキャンプの大学ツアーで、ゆずさんは進学先と運命的に出会います。
進学先の淡江大学は、具体的にどうやって決めたの?
まずサマーキャンプの大学ツアーで、淡江大学に行ったんです。
そこで先生や在学生から話を聞いて、留学プログラムやオールイングリッシュがあること、台湾人以外の学生もたくさんいることに、すごく惹かれました。
日本に帰ってからも、いろいろ調べたんだよね。
はい。
運動施設が整っていることや、学食やカフェが充実していることも知って、「もうここしかない」と思いました。
一本で決めました。
淡江大学はオールイングリッシュで外国人もすごく多いから、全部英語で授業を受けたいゆずさんにはぴったりだよね。
大学は決まったとして、学部はどうやって?
スタッフさんとの面談で、自分が何を学びたいか、何に興味があるかをすごく聞いてくれたんです。
それを相談しながら、一緒に決めていきました。
自分ひとりだと全部はわからないので、深掘りしてもらえて助かりました。
大学選びで失敗しないコツは、パンフレットの情報だけでなく、自分の目でキャンパスを見ることです。
ゆずさんは大学ツアーで現地の空気を感じ、帰国後に自分でも調べ直して、納得して「ここしかない」と決めました。
学部選びも、スタッフとの面談で「やりたいこと」を一緒に言語化していく。
この伴走が、後悔のない進路につながります。
「ニーハオ」しか知らなかったゆずさん。
1年も経たないうちに、現地で買い物や会話ができるようになった裏側を聞きました。
夏休みに来たときは「ニーハオ」くらいしか知らなかったよね。
1年も経っていないけど、あの頃と比べて中国語は伸びた?
伸びました。
普通に理解できるようになったなと、自分でも思います。
買い物に行って、店員さんに「どっちが似合う?」「どれが流行ってる?」と聞いたりもできるようになりました。
1年も経たないうちに、台湾で1人で生活できているってすごいよね。
逆に、中国語で何がいちばん大変だった?
ピンイン(発音)です。
その存在すら知らなくて、最初は「なんで同じ単語なのにこんなに違うの」と思いました。
聞き取るのも言うのも難しくて、何回聞いても違いがわからなくて、「もう無理」と何度もなりました。
「an」と「ang」、音声で聞いても一緒やん、ってなるよね。
それを、今はある程度話せるところまで、どうやって乗り越えたの?
自分の好きなジャンル、ファッションやスポーツを、台湾の人がSNSで発信しているのを見るようにしました。
InstagramやYouTubeで、見たいと思える人を見つけて。
その台湾の中国語を、文字と照らし合わせながら、耳を慣らしていったんです。
それ、めちゃくちゃ大事だよね。
文字を見て音が出てくる、音を聞いたら漢字が出てくる。
この照らし合わせを、楽しみながら続けられたのが大きいね。
「もう無理」と何度も思ったピンインの壁を、
好きなSNSで「文字と音」を結びつけて越えた。
中国語でいちばん多くの人がつまずくのが、声調(ピンイン)です。
ゆずさんの乗り越え方は、まさに王道。
教科書の文章を読むより、自分が好きなジャンルの「生の中国語」を、文字と音をセットで浴びる。
楽しいから続く、続くから耳が育つ。
この好循環が、1年弱で現地会話を可能にしました。
中国語の勉強と並行して進めるのが、出願書類の準備です。
海外の大学への出願は、日本とは勝手が違います。
出願準備では、すごく書類が多いよね。
大変だったと思うけど、スタッフはどんなふうにサポートしてくれた?
書類がほぼ中国語で、全くわからなかったんです。
私は全英語プログラムなので英語の資料もたくさんあって、何を書けばいいかわからない項目もたくさんありました。
でも質問したらすぐに返信してくださって、その場で進められるので、スムーズにできました。
海外大学の出願書類は、中国語や英語で、見慣れない項目だらけ。
ここで多くの人がつまずきますが、ゆずさんは「わからない項目はすぐ質問→すぐ回答」で乗り切りました。
本人は学びと自分の準備に集中し、煩雑な書類は伴走で解決する。
この体制が、初めての海外出願をスムーズにします。
日本の同級生がもう大学生活を始めるなか、ゆずさんに合格が届いた瞬間です。
日本の高校生がもう大学に行っているなかで、進路が決まっていない不安もあったと思う。
合格を知ったとき、どんな気持ちだった?
とにかく、もう安心しました。
嬉しかったけど、それ以上に「良かった」という気持ちで。
心配してくれていた親にすぐ電話して、提案してくれた先生にもすぐ報告しました。
親御さんや先生は、どんなふうに言ってくれた?
「良かったね」って。
あとは「気を抜くなよ」とも言われました。
実際に台湾で暮らしてみて、価値観や考え方が変わったことはある?
台湾の人がとにかく優しくて、フレンドリーなんです。
お金を渡すと両手で受け取ってくれたり、あまり話したこともないのにお辞儀してくれたり。
昨日もスーパーの店員さんと話していて、日本人だと言ったら、なぜか安くしてくれたんです。
台湾でいちばん美しいところは「人」って、よく言うけど、本当にその通りだよね。
はい。
自分も日本に戻ったとき、困っている外国人がいたら助けてあげたいなと思うようになりました。
この秋から始まる4年間。
ゆずさんが見据えるのは、言葉の先にある広い世界です。
淡江大学には、台湾に留学しながら他の国にも留学できる制度があるんだよね。
そうなんです。
それを使って、スペインに行ってスペイン語も学んでみたいなと思っています。
これから台湾で過ごす4年間、どんな目標がある?
4年間で、中国語も英語もまず完璧にして、トリリンガルになりたいです。
そのうえで就職するときに、中国語も英語も使える仕事をしたい。
いろんな国を回って、自分の目で世界を見たいです。
「中国語なんて無理」と言っていたゆずさんが、いまや日本語・中国語・英語のトリリンガルを現実的な目標として語ります。
淡江大学の海外留学制度を使えば、台湾で学びながらヨーロッパへ——という選択肢も。
一歩を踏み出したことで、進路の選択肢が一気に広がりました。
最後に、かつての自分と同じように迷っている人へ、ゆずさんからのメッセージです。
最初はまったく考えられなかった台湾留学を、いろいろ考えて決断して。
今は後悔していない?
していないです。
本当に、来てよかったです。
これを見て、すごく迷っている人もいると思う。
そんな人たちに、一言お願いします。
私も大学に行く気がなかったし、台湾なんて全く考えていなくて、「無理でしょ」と思っていました。
でも来てみたら案外そんなこともなくて、台湾の人も優しいし、ちゃんと生活できます。
合うか合わないかは自分で決められるので、まずは来てみてほしいです。
家で悩んでいないで、まずは一旦来てみなよ、ってことだよね。
合わなかったら、また別の道を選べばいい。
はい。
最初から「4年間行きます」だったら、私も難しかったと思います。
その前にサマーキャンプで「1ヶ月だけ来てみよう」ができたので、そういう機会があったら、ぜひ参加してみてほしいです。
家で悩んでいないで、まず来てみて。
合うかどうかは、自分で感じて決めればいい。
就職を考えていた高校生が、一歩踏み出して海外の名門大学へ。スタート地点は問われない。
授業がすべて英語の学科なら、中国語は現地で伸ばしながらでも挑戦できる。
いきなり4年ではなく、サマーキャンプで現地を体験。自分の目で見て決められる。
教科書より、好きなジャンルの生の中国語。楽しいから続き、耳が育つ。
全部中国語の書類も「すぐ質問→すぐ回答」で前進。本人は学びに集中できる。
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