みおさんのお母さん。娘のみおさんは、この秋から国立台湾大学(化学工程学系)で学びます。※イラストはイメージです
理数系は得意。
でも、英語には苦手意識がある。
そんな娘のみおさんに、お母さんが「少しでも英語に興味を持ってくれたら」と勧めたのが、台湾での短期留学でした。
その小さなきっかけから、みおさんは台湾最高峰・国立台湾大学の化学工程学系に合格するまでになります。
実はお母さん、台湾への正規留学には一度反対しています。
それでも最後は娘の考えに納得し、「見守る」と決めました。
お母さんに伺ったお話を、対談形式でお届けします。
この記事でわかること
まずは、お母さんから見たみおさんについて伺いました。
今日はみおさんのお母さんにお話を伺います。
よろしくお願いします。
みおさんは、どんなお子さんですか。
自分でやりたいことを決めて、それに向けて努力する子です。
周りの空気を読みつつ社会性もあって、他の人とも仲良くなれる協調性があります。
家では、マイペースですけどね。
「自分で決めて、努力できる」。
この後のお話を聞くと、まさにその通りのお子さんだと分かります。
台湾との出会いを作ったのは、お母さんでした。狙いは意外にも「英語」だったといいます。
台湾留学という選択肢は、どうやって知ったんですか。
娘は理数系は得意な方でしたが、英語に苦手意識がありました。
そんなとき、私が行った講演会に台湾での短期留学のチラシがあったんです。
「少しでも英語に興味を持ってくれたら」と思って勧めてみたら、興味を持ってくれました。
入口は「英語のため」だったんですね。
それが結果的に、台湾の大学への正規留学につながっていく。
面白い流れです。
「英語が苦手だから海外は無理」ではなく、「苦手だからこそ、興味を持てる環境に置いてみる」。
お母さんのこの発想の転換が、すべての始まりでした。
短期留学は、本人の適性や相性を低いリスクで確かめられる「お試しの一歩」です。
ここで台湾が合うと分かってから正規留学を考えても、まったく遅くありません。
短期留学から帰ったみおさんは、台湾の大学への進学を考え始めます。ここでお母さんは、率直に反対の気持ちを伝えました。
台湾留学が進路の選択肢に挙がったとき、正直、どう思われましたか。
最初は反対しました。
「日本の大学を受験して、交換留学とかで台湾に行けばいいのでは」と思っていたんです。
でも娘は、「学部から英語と中国語をマスターして就職につなげた方がいい」と考えたようでした。
学費も、日本の大学と大きく変わらないということが分かって。
経済的な面からも、本人が希望するならと同意しました。
反対を変えたのは、みおさん自身の考えだったんですね。
「4年間まるごと現地で学ぶからこそ、語学が本物になる」という理屈は、実際その通りだと思います。
反対していた母を動かしたのは、
「学部から英語と中国語を身につけたい」という娘自身の言葉だった。
交換留学は貴重な経験ですが、期間は半年から1年ほど。
一方、学部からの正規留学は4年間どっぷり現地の言語と専門分野に浸かるため、身につく語学力の深さが違います。
そして費用面。
台湾の大学の学費は年間およそ50万円前後と、日本の私立大学の半分ほどで、国公立とも大きくは変わりません。
「日本の大学+交換留学」と「台湾の大学に正規留学」を並べて比べたとき、経済面で台湾が不利にならないことが、多くのご家庭の決断を後押ししています。
同意はしたものの、心配が消えたわけではありません。お母さんは、家庭としての線引きも決めていました。
留学を決める前、心配だったことは何ですか。
安全面、生活面、経済的な面、それから語学と、卒業できるかどうか。
正直、全部心配でした。
お金の面では、ご家庭でどんな話をされたんですか。
学費に関してはサポートするけれど、生活費で不足したら奨学金を取るように、と本人に伝えています。
「どこまで親が出すか」を先に決めて本人に伝えておく。
とても健全な役割分担だと思います。
台湾の大学には、成績に応じた留学生向けの奨学金制度が数多くあります。
「学費は親、足りない生活費は本人が奨学金やアルバイトで」という分担は、実際に多くのご家庭が採用している現実的なラインです。
お金の線引きを先に決めておくと、本人の自覚も育ちます。
みおさんが本気になった瞬間を、お母さんははっきり覚えていました。
留学準備が始まってから、みおさんに変化はありましたか。
夏の語学留学から、本気で中国語を勉強し始めたと思います。
私はあえて、何も言わないようにしていました。
親が何も言わない方が、自分で考えて行動すると思ったので。
実際、自分で行動できているので、それで良かったと思っています。
親から見て「成長したな」と思った瞬間はありますか。
やっぱり、自分で考えて行動しているところでしょうか。
みおさんは、中国語の検定試験TOCFLで出願の武器になるB1レベルまで到達しました。
英語に苦手意識があった子が、中国語という新しい言語でここまで積み上げた原動力は、「やらされる勉強」ではなく「自分で決めた勉強」だったこと。
お母さんの「あえて何も言わない」という見守り方が、その環境を作っていました。
最終的にお母さんの背中を押したのは、本人の覚悟と、任せられる体制でした。
最終的に、応援しようと思った決め手は何でしたか。
本人が「やる」と決めたこと。
そして学費も、できる範囲内でやれると判断できたことです。
101センターに任せようと思った理由も伺えますか。
入学までではなく、4年間、卒業までサポートしてくれるとのことだったので。
これからも色々とお願いしようと思っています。
みおさんは、台湾最高峰の国立台湾大学に合格しました。お母さんの答えは、喜び一色ではない、正直なものでした。
合格が分かったとき、どう感じましたか。
本人が台湾でやりたいことをやれるなら、よかった、という気持ちです。
ただ同時に、外国語での授業についていけるか、ちゃんと卒業できるか、という不安も正直あります。
これから送り出すにあたっての、今のお気持ちも聞かせてください。
広い視野で、日本にとどまらずに世界に目を向ける姿は誇らしいです。
体調には気をつけて、勉学に励んでほしいと思います。
国立台湾大学は、台湾でナンバーワンの最高学府です。
そこの理系学部に、英語に苦手意識のあった日本の高校生が合格した。
この事実だけでも、みおさんの努力の大きさが伝わると思います。
「授業についていけるか」という不安は、合格したご家庭のほぼ全員が口にされます。
だからこそ当センターのサポートは合格がゴールではなく、入学後の履修や生活まで、4年間伴走する設計にしています。
最後に、同じように迷っている保護者の方へのメッセージを伺いました。
お子さんの台湾留学で迷っている保護者の方に、伝えたいことはありますか。
まず、子どもがどこまで本気なのかを見てほしいです。
そのうえで、親がどこまでサポートできるかを考える。
親にできないところは、どうサポートしてもらえるのかを知って、頼めるところにはお願いする。
それでいいのだと思います。
「子どもの本気度を見る」「親の限界を認めて、頼る」。
シンプルですが、これ以上ない整理だと思います。
ありがとうございました。
子どもの本気度を見て、
親にできないところは、頼れる先に任せる。
一度反対したからこそ、親子で本音をぶつけ合い、納得のいく決断ができた。
「学部から英語と中国語を身につけて就職につなげる」。本人の考えが親を動かした。
経済面の比較が、感情論ではない冷静な決断を可能にした。
親が口を出さない方が、子は自分で考えて動く。見守る勇気が自立を育てた。
「学費は親、生活費の不足は奨学金で」。役割分担の明確化が本人の自覚を育てる。
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